【概念思考|夢】

「夢」という言葉には、睡眠中に見る夢、現実離れした空想、そして将来実現したい願いや理想という意味があります。

「夢」という漢字も、夜の暗がりの中で、ぼんやりと何かを見ている様子を表しているといわれています。はっきりとは見えないけれど、何かがそこにある。将来に抱く夢も、最初はそのようなものなのかもしれません。

私は「夢」を概念化すると、

「期待」
「イメージ」
「輪郭」

の三つで捉えています。

まず、夢は未来への「期待」から始まります。「こうなったらいいな」「こんなことができたらいいな」と思うことです。夢を持つことは、人生を前向きに生きるうえで、とても大切なことだと思います。

この段階では、「どうやって実現するのか」「いつまでにやるのか」といった現実的なことは、あまり考えすぎなくても良いのではないでしょうか。むしろ、夢は少し大きなくらいの方が良い。まずは、自分が本当に望んでいる未来を自由に「イメージ」することが大切です。

しかし、何年経っても「ああなったらいいな」と思っているだけでは、夢はいつまでも夢のままです。

そこで必要になるのが、「輪郭」です。

ぼんやりとしていた夢について、「どうしたら近づけるのか」「誰とやるのか」「いつまでにやるのか」と考え始める。そうすることで、夢に少しずつ輪郭が生まれてきます。

夢を現実に近づけるとは、夢を小さくすることではありません。大きな夢はそのままにして、そこへ向かう道を少しずつ具体的にしていくことだと思います。

「期待」から「イメージ」が生まれ、「イメージ」に「輪郭」が加わる。

この輪郭が見え始めたとき、夢は単なる空想から、実現する可能性を持った未来へと変わり始めるのではないでしょうか。

夢は、最初はぼんやりしていて良い。

しかし、いつまでもぼんやりしたままでは、夢は儚い夢で終わってしまう。

だからこそ、夢を持ったら、少しずつその輪郭を描いていく。

それが、夢を現実に近づける最初の一歩なのだと思います。