【高付加価値化】テトラ菌等のバイオ活用から伝統製茶業まで、保有技術を応用して「新市場・新製品」を生み出す技術開発支援
テトラ菌をはじめとする最先端のバイオ技術の活用から、長年の歴史を持つ伝統的な製茶業にいたるまで、一見すると全く異なる分野であっても、本質的なアプローチは同じです。新市場の予測や巨額の初期投資から始めるのではなく、今ある技術や強みを棚卸しし、それを別の課題解決へと応用することで、予算を抑えながら圧倒的な高付加価値製品を創り出すことが可能になります。
保有技術を応用し、自社にしかない新市場・新製品を生み出すための技術開発支援アプローチには、3つの決定的な柱があります。
第1に、「保有技術の本質的な価値」を抽象化して再認識することです。自社の技術を「お茶を加工する技術」や「特定の菌を培養する技術」といった狭い定義で捉えているうちは、新しい発想は生まれません。シックスシグマや工程分析の視点を用いてプロセスを分解し、「成分を劣化させずに均一に乾燥させる制御技術」や「特定の有機物を安定的に発酵・分解させるバイオ技術」といった形で、技術の本質をデータとともに言語化します。この強みの再定義こそが、全く異なる市場の課題と自社の技術を結びつける第一歩となります。
第2に、顧客の潜在ニーズと組み合わせる「スモールステップの製品開発」です。新しい市場へ参入する際、いきなり完璧な量産ラインを構築しようとするのは大きなリスクを伴います。まずはエフェクチュエーションの許容可能な損失の原則に基づき、万が一失敗しても自社の経営に実害のない範囲で、手元にある設備と技術を組み合わせた試作品(プロトタイプ)を迅速に作ります。例えば、伝統製茶の乾燥技術を食品以外の機能性素材の加工に応用する、あるいはバイオ技術を活用した環境配慮型の新素材を小規模にテストするといった実験を重ね、市場のリアルなフィードバックを得ながら確実な仕様を固めていきます。
第3に、共通の志を持つパートナーとつながる「共創ネットワーク(クレイジーキルト)」の構築です。自社の保有技術だけで新製品を完成させようと孤立する必要はありません。自社にはないピース、例えば新たな販売チャネルを持つ企業や、最終製品化のためのパッケージ技術を持つ異なる業界の仲間と手元にある資源を持ち寄り、利他の精神で協力体制を築きます。競合を敵視せず、互いの強みを掛け合わせることで、投資リスクを極限まで抑えながら、これまでにない革新的な高付加価値製品を一気に市場へと投入する強力なバリューチェーンが完成します。
高付加価値化とは、最新の設備を買い揃えることではなく、今すでにある技術と経験という最大の資産に対する経営者の見方を変えることです。
ないものをねだる予測型の開発から脱却し、あるものを活かし尽くして新しい価値を共創すること。自社の保有技術に誇りを持ち、それを社会の新たな課題解決へと注ぎ込んだ企業こそが、価格競争から完全に脱却し、激変する市場環境においても圧倒的なブランド力と高い収益性を維持し続けることができます。



