【概念思考】「姿勢」

「どんな姿勢が一番正しいか。一口に申せば『自然のままに正しく』ということになります」 

一見正しく見えても、それがその人の本当の自然なものでなければ役に立ちません。硬くなって肩や腰に力が入りすぎたり、逆にだらしなく緊張感を欠いていたりしては、良い仕事はできません。 

姿勢の根本にあるのは、他ならぬ「心の持ち方」です。私は、概念思考において「姿勢」をこのように捉えています。 

心の現れ 

敬意 

自制 

形だけをいくら取り繕っても、内面は必ず外側に滲み出てしまうものです。 

漢字の語源から紐解く「姿勢」 

【姿】:「女(しなやかな形)」+「次(整った形)」。表面に現れる、しなやかで「美しく整った形・様子」を意味します。 

【勢】:「埶(苗木を土に植え、勢いよく伸びる様子)」+「力(エネルギー)」。内側から湧き出る「生命力やパワー」を象徴しています。 

つまり「姿勢」とは、単に静止したポーズのことではなく、内なるエネルギーや心のあり方が、最も自然に、美しく外側へ表出している状態を指します。 

姿勢には、その人の「生き方」がそのまま顕れる 

姿勢は「型」ですが、それは内面の100%の反映です。 

私が時々行う座禅では、その時の心の安定度や、それまでの生き方がそのまま座る姿勢や雰囲気に顕著に現れます。とても自然に、穏やかに座る人は、私のような素人から見てもすぐに分かります。その圧倒的な安定感からは、何事にも動じない人間性=「不動心」の素晴らしさが犇々(ひしひし)と伝わってくるのです。 

また、ビジネスにおいて初対面の方とお会いするときも、立ち姿だけでその方の内面が一瞬で伝わることがあります。 

威張っていそうか、それとも謙虚か 

本当に「芯(じぶん)」を持っているか 

媚びることもなく、威張ることもない、スッと通った自然体の立ち姿。そこには、紳士的な謙虚さと揺るぎない覚悟が滲み出ています。 

一朝一夕では作れない「本物の自然体」 

これは、外見的なカタチだけをいくら真似ようとしても、どうにもできない領域です。見る人が見れば、その不自然さは一透かされてしまいます。 

本物の美しい姿勢とは、日々の生活における絶え間ない「自己錬磨の賜物」に他なりません。一朝一夕で身につくものではないからこそ、その人の信用となり、関わる人への「敬意」として伝わるのです。 

「自然のままに正しく」在るために、まずは自分の心を整えること。 今日も自制心を保ち、胸を張って、誠実な姿勢で仕事に向き合っていきたいものです。 

今のあなたの「姿勢」は、周囲にどんなあなたを映し出していますか? 

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