【概念思考】 今日のテーマ:自性 

【定義や成り立ち】 

定義: そのもの(法)が本来備えている真の性質、あるいは独自の本性。他から影響されず、それ自身で独立して存在する普遍的な本質(真如法性・本性)。進むことは万人同時に無限に行える建設(最高善)であり、退くことは身動きが取れなくなる壊滅(絶対悪)であるとする、宇宙の絶対的な前進のエネルギー。 

成り立ち: 

自: 人の「鼻」をかたどった象形文字。すべての呼吸、すなわち生命活動の始まり(起点)が自分自身にあることを象徴しています。 

性: 人の精神作用の源である「心(忄)」と、草木が地上に生まれ出る姿をかたどった「生」から成る。生まれながらに心に備わっている、変化することのない生命の特質を象徴しています。 

二字が合わさることで、「外部の状況に左右されることのない、生命の根源(自)から噴き出すありのままの真実の心(性)」を表現しています。 

【私の概念】 

 

自我 

本質 

【考察】 

自性の本質は、静止した抽象概念ではありません。それは、私心という曇りを削ぎ落とした時に初めて姿を現す、宇宙の最高善と完全に同期した「魂の創造的エネルギー」です。 

1. 自我のレンズを外し、事物固有の「本質」を射抜く ものごとの「本質」を見極めるための最大の障壁は、自らの内に巣食う「自我(エゴ)」に他なりません。人間は往々にして、自分の欲、損得勘定、あるいは好き嫌いという「主観の色眼鏡」を通して世界を裁きます。このレンズが残っている限り、対象の中に「自分にとって利益になるか」という邪念が混入し、目の前の事実を歪めて捉えてしまいます。 欲や承認欲求という自我を徹底的に捨てる(身を委ねる)ことによってのみ、私たちは世界を素直に受容し、対象のありのままの真実を曇りのない眼差しで真っ直ぐに見通すことができるのです。 

2. 魂の研磨と「最高善への前進」 自性とは、生まれる時に天から授かった至宝である「魂」そのものであり、その魂を一生かけて磨き抜いてお返しすることこそが、私たちの生きる目的です。 そして、この磨きこまれた魂が宿す本来の性質(自性)は、どこまでも能動的であり、建設的です。「進むは建設で、万人が同時に、めいめいの場所で、無限に行っても極限がなくさわりがなく、最高善である」という言葉の通り、利他の精神に基づいた本気の前進には、他者との衝突も、限界も存在しません。各自が自らの持ち場で一所懸命に喜働し、社会に貢献する。この無限の建設に身を投じる時、魂は最も美しく輝き、それに呼応して自我も「大我」へと洗練されていきます。 

3. 本質への覚醒がもたらす「不動の感謝」 あらゆるものごとの自性に気づくことができた人は、目先の変化や逆境(病や不況)に直面しても、もはや1ミリも迷うことはありません。なぜなら、すべての巡り合わせが自らの魂を磨くための「必然(因縁果の理)」であり、宇宙の慈愛そのものであると深く理解(胆識)しているからです。 退いて壊滅する絶対悪の悲しみに囚われるのを止め、万事に感謝して素直に前進する。この心の準備が据わった人間を、他者や社会は放っておきません。お天道さま(神さま)の応援を受けながら、自らの天命を全うする最高段階の自己実現へと、流るるがごとく至っていくのです。