【概念思考】縁
意味
物のへり・ふち、端や周囲の部分。 人と人とのつながりや関係、ゆかり、巡り合わせ。 また、婚姻や血縁による人間関係。仏教においては、すべての物事が起こるためのきっかけや条件(外的要因)を指す。
漢字の成り立ちなど
- 糸: 糸や布、結びつきに関する意味を表す。
- 彖: 音を表すとともに、「めぐる」「まとう」という意味を持つ。
衣服の端を飾る「ふちどり」に由来し、物の端や枠を表す言葉から、人と人をつなぐ見えない巡り合わせ(ご縁)という意味へ発展した。
概念
・引寄せ ・必然 ・運命
コラム
縁とは、人と人を見えない糸で引き寄せる力である。しかし、すべての現象は「因(直接的な原因)」に「縁(条件やきっかけ)」が結びついて初めて「果(結果)」を結ぶ。単なる因果だけでは成り立たないのが現世の理である。
巡り合う縁には、自らにとって望ましい「順縁」だけでなく、試練となる「逆縁」も存在する。しかし逆縁であっても自己を成長させる機会として捉えることができれば、そこに感謝の心が生まれる。引き寄せる縁は、それまでの生き方や思考の積み重ねそのものである。しかるべき時に、巡り合うべき人と巡り合っているのであり、その出会いを好機として認識できるかどうかは本人の人間力に委ねられている。
だからこそ、良縁を引き寄せるためには、善き行動と思想を根底に置き、他者のために働く誠実な生き方が不可欠となる。引き寄せられた必然の運命を活かすのは、日々の自らの在り方にほかならない。



