【概念思考】錬磨
意味
技芸や学問を学び練習を重ねて、能力や技術を向上させること。 また、精神や肉体を鍛え上げること。
漢字の成り立ちなど
錬: 「金(金属)」と音を表す「柬」の組み合わせ。金属を炉で溶かして不純物を取り除き、純度の高い強い金属に鍛え上げる過程を表す。
磨: 「石」と音・意味を表す「麻」の組み合わせ。石を使って擦り合わせ、表面をなめらかに削ったり研いだりする動作を表す。
概念
・修養 ・謙虚 ・成長
コラム
錬磨とは、単にスキルや知識を獲得する努力ではなく、自我を削ぎ落として理想とする人格や人間性を練り上げていくストイックな過程である。その努力の源泉は、自らを深く内観することから始まる。
金属から不純物を取り除くように、余分な欲や偏執を削ぎ落とした先に、純粋な自己(魂)との対話が可能となる。人は自らの人生の軸を築き、その「善」に基づく軸と現在の自分との差異を反省によって見つめ直し、愚直に埋めていく。その差異を埋める目標や手段は人それぞれであり、一千人いれば一千通りの道が存在する。
この過程において最も不可欠な姿勢が「謙虚」さである。傲慢さや独善にとらわれ自我が肥大化すると、真の目的は見失われ、手段の目的化という暴走を引き起こしてしまう。自らの未熟さを素直に認め、魂との対話を重ねながら己を磨き続けることこそが、錬磨の本質であり真の成長へ至る道である。


