【自走する組織】社内に「OPEX(改善推進部)」を立ち上げ、社員が自ら課題を見つけて解決する「社内認定制度」の構築法

企業が持続的な成長を遂げるためには、経営層からのトップダウン命令だけでなく、現場の社員が自ら課題を発見し、主体的に解決に向かう「自走する組織」の構築が欠かせません。その実現に向けた有効なアプローチが、業務の卓越性を意味するOPEX(オペレーショナル・エクセレンス)組織の立ち上げと、社員の意欲を引き出す社内認定制度の導入です。

OPEXの専門部署は、単に業務改善を推し進めるだけでなく、全社的な改善手法の標準化や人材育成を担うハブとして機能します。しかし、単に部署を新設しただけでは、現場から「余計な仕事が増えた」と受け取られかねません。ここで鍵となるのが、スキル向上と成果評価を連動させた社内認定制度の設計です。

認定制度の構築にあたっては、改善手法の習熟度に応じたレベル設定を行います。初心者向けの入門レベルから、プロジェクトを主導できる中級、そして他者を指導できる指導者レベルまで段階的に設定し、研修と実践プロジェクトの完了を認定要件とします。

社員の自発性を促すには、認定に対する適切なインセンティブ設計が不可欠です。資格取得者に対する表彰制度や一時金の支給、人事に連動した評価システムはもちろんのこと、「現場の課題を自分の手で解決できた」という成功体験や、社内での専門家としての認知といった内発的動機付けを重視することが継続性のポイントとなります。

現場の課題解決力を高める認定制度は、業務効率化やコスト削減といった直接的な成果にとどまらず、社員一人ひとりの成長実感やエンゲージメント向上にも寄与します。組織全体に改善の文化を根付かせ、自律的に変化へ対応できる体質をつくるために、OPEXの仕組みづくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。