【概念思考】VCP

「VCPプロセスは、リファーラルマーケティングの基本であり、ビジネスに限らずすべての人間関係を構築する重要なステップである」

まず知られること(Visibility)、次いで約束の蓄積によって信頼を得ること(Credibility)、そしてその強固な基盤の上に互いの発展(Profitability)がもたらされる。この一連のステップは、棚ぼた式の幸運ではなく、日々の実直な振る舞いが紡ぎ出す確固たる「プロセス」です。しかし、どれほど時間をかけて築いた信頼の絆も、たった一度の不誠実によって容易に崩壊へ向かう冷徹な側面を併せ持っています。

「VCP」のそれぞれの源流を紐解くと、人と人が深く結びつき、共に繁栄するための普遍的な真理が見えてきます。

語源・起源からみる「VCP」

Visibility(認知):ラテン語で「見える」を意味する 「visibilis」 に由来。自らの存在や志を、周囲へありありと示すことを意味します。

Credibility(信頼):ラテン語で「信じる」を意味する 「credere」 に由来。人が発する言葉に偽りがなく、誠実であることの証です。

Profitability(利益・持続可能性):ラテン語の「前へ(pro-)」+「作る・なす(facere)」に由来。大義の実践によって、関係するすべてが前進し、共に豊かになる状態を指します。

つまり「VCP」とは、目先の利益をただ追い求める利己的な手法ではなく、自らの存在を正しく開き(V)、誠実な約束の履行によって信を勝ち取り(C)、その結果として社会と共に大いなる果実を分かち合う(P)という、人間関係の正道を意味しているのです。

「VCP」を捉える私の概念としては、以下の3点です。

プロセス

真理

可逆性

【コラム:10分間の笑顔と「約束の履行」ーー可逆性の恐怖を跨ぎ、真の信頼関係を編む】

ビジネスや地域社会における人脈構築において、多くの人が「Visibility(認知)」の段階で大きな勘違いをしています。ただ名前を売ればいいわけではありません。

最初に出会う「知合う瞬間」こそが、その後の命運を分ける最初の分岐点です。 相手に自分の存在を印象づけ、何ができて、どのような見識を持ち、誰と繋がっているのかを、出会ってわずか10分以内に的確に伝える用意周到さ。そして、何よりも最大の武器となるのが「笑顔」です。笑顔は私心を排し、相手を素直に受け入れる「和」の最初の表明にほかなりません。

しかし、認知の次に訪れる「Credibility(信頼)」の構築には、ショートカットの魔法など存在しません。日々の愚直な「実践」の積み重ね以外に方法はないのです。

信頼を得るための第一歩であり最重要の規律は、「約束を必ず守る」という徹底した姿勢です。 時間はすべての人にとって有限であり、人生において二度と取り戻すことのできない最も不可逆で尊い価値です。約束の時間に遅れるという行為は、相手の人生の破片を不当に奪うことに等しく、自分中心の傲慢な生き方の表れです。誰に対しても等しく敬意を払い、尊重する「挨拶」を徹底し、自らの能力を磨き続けること。

「この人は約束を違えない」という確証が積み重なって初めて、人は大切な仕事を託し、自らの大事な人脈をリファーラル(紹介)してくれるようになります。

ここで私たちが肝に銘じるべきは、人間関係の持つ「可逆性」の危うさです。 何年もかけて磨き上げた信頼(C)の地層も、期待を裏切るたった一度の不誠実、あるいは傲慢な態度によって、一瞬にして元のゼロ(あるいはマイナス)の領域へと逆戻りしてしまいます。ルールの隙間を狙うような狡猾な生き方や、手段を私物化する我利我利(がりがり)な姿勢は、この可逆性の網に必ず捕らえられ、自滅への道を辿ることになります。

常に誰に見られていずとも規律を守り(陰徳)、万事に感謝して相手の時間を尊ぶこと。この厳格なプロセスを維持し続ける者にのみ、永続的な繁栄(P)という本物の良縁がもた