【概念思考】疾病信号

「病気の根本である心の影(生活の無理なところ)を切り取ってしまって、朗かなゆたかなうるおいのある心になれば、体は、自然に、すぐに、治ってしまうものである」

私たちは身体に不調が現れたとき、ついその症状だけを「敵」として排除しようとしてしまいます。しかし、病気の本質とは、私たちの生き方の歪みや心の無理を知らせてくれる「赤信号(サイン)」にほかなりません。

「疾病」という言葉の語源を紐解くと、身体が発するシグナルの性質がより鮮明に見えてきます。

漢字の起源からみる「疾病」

「疾」:病気を表す「疒(やまいだれ)」に、速さを表す「矢」の組み合わせ。矢に当たったかのように、突然襲いかかる「急な病気」や「激しい痛み」を意味します。

「病」:寝台に人が横たわる姿「疒」に、重なりを表す「丙(へい)」の組み合わせ。長く続く慢性的な「やまい」や、深く根ざした精神的な悩みを指します。

急激な痛み(疾)も、長引く不調(病)も、すべては心身のバランスが限界を迎えていることを伝える、命からの切実な警告なのです。

「疾病信号」を捉える私の概念としては、以下の3点です。

心身

感謝

変化

【コラム:病いは生き方の通信簿――人間関係の拗れを解く、ホルモンの正常化】

「心」のあり方と身体の健康は、決して切り離せるものではありません。 心を生命学的に見れば「ホルモンのバランス」であり、スピリチュアルな視点で見れば「魂の調和」そのものです。私たちの身体は無数の細胞とタンパク質の精緻な働きによって正常さを維持していますが、その司令塔となっているのがホルモンです。

日々の生活で過度なストレスや無理が続くと、身体はそれに抵抗するために特定のホルモンを過剰に分泌し、防衛体制に入ります。しかし、その状態が長引けば他のシステムが犠牲となり、やがて肉体的な異常、すなわち「病気」として顕在化するのです。

したがって、病気を根本から癒やすためには、対症療法だけでなく、ホルモンを狂わせている「根源の要因」にアプローチしなければなりません。

そして、その要因の多くは、驚くほど私たちの身近なところに潜んでいます。 「夫婦対鏡」や「子女名優」の言葉通り、親・夫婦・子供といった最も身近な人間関係の拗れ、あるいは仕事における過度なプレッシャーや歪んだ捉え方こそが、心の影(無理)を作り出しているのです。

病気は、私たちが自分自身の生き方や人間関係の不自然さに気づき、それを「変化」させるための最高の機会を与えてくれています。そう捉え直したとき、病気は忌むべきものではなく、自らを正しい軌道へと戻してくれる恩人であり、そこには深い「感謝」の念さえ湧き上がってきます。

大本にある考え方を変え、調和を取り戻したとき、ホルモンは正常化し、身体は自然に、速やかに癒やされていきます。

病気という信号が灯ったとき、あなたは自分の生き方の、どこを見つめ直しますか?

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