【概念思考】「良書」
「良師・良書は、至誠心(しせいしん)より求めて止まぬ時、初めて与えられるものである」
ほとんど財産を失い、命まで危ういような目に幾度も遭った最後の最後に、人はこうした天恵(てんけい)に浴するのです。
私は、概念思考において「良書」をこのように捉えています。
導き
必然
歴史(先達の知恵)
本とは、単に情報を得るための道具ではありません。人生の指針を与えてくれる「もう一人の師」なのです。
漢字の語源から紐解く「良書」
【良】:穀物をふるい分ける道具の形が由来。本当に「良いもの」だけを選び残すことから、「よい」「まこと」を意味するようになりました。
【書】:「聿(筆)」+「者(かごや箱)」。文字を書き入れて大切に保管する姿から、「書籍」そのものを指すようになりました。
時代を超えてふるい分けられ、選び残されてきた本物の知恵。それこそが「良書」です。
時間を超える「知識のタイムマシン」
良書との出会いは、時間を超えて数十年、数百年前の先達の考えや思想に直接触れることができる、言わば「知識のタイムマシン」のようなものです。
もし書物がこの世になければ、私たちは一生をかけても到底知り得なかった深遠な知恵を、わずか数時間で受け取ることができます。これほど贅沢な、天からの恵みはありません。
そして、そうした本との出会いは、良師との出会いと同じ。 こちらが至誠を尽くし、心を正しくして求め続けているときに、まるで向こうからやってくるかのような「圧倒的な必然」を感じることが多いものです。
本棚や書店は、あなたの「潜在意識」を映す鏡
「心が本を呼び寄せる」というのは、スピリチュアルな話ではありません。 人間の脳は、自分の関心事や心の状態に合わせて、必要な情報をキャッチするようにできています。違う心の状態のときには視界にすら入らなかった本が、ある日突然、強烈に目に飛び込んでくるのはそのためです。
ふと書店に立ち寄って、自分が今どんな本に惹かれるかを見つめてみてください。
そこには、あなたが今「何に悩み、何を求め、どこへ向かおうとしているのか」という顕在意識だけでなく、自分でも気づいていない「潜在意識(本音)」が、鏡のようにくっきりと映し出されているはずです。
読書とは、魂の対話である
良書を読み、先達の熱い思想に触れることは、自分の内面を深く見つめ直す修養の場でもあります。
「至誠心をもって、求め続けること」 その純粋な思いさえあれば、本はいつでも、あなたの人生の進むべき道を静かに照らしてくれます。
最近、あなたの心に深く刺さった「運命の1冊」は何ですか?
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