「共感」は、倫理と組織を繋ぐエネルギー

「共感」という言葉。私たちは日常的に使っていますが、これを社会や組織を動かす「機能」として捉え直すと、どうなるでしょうか。

共感の一般定義(日常会話水準)
広辞苑: 他人の感情や主張を、自分も全く同じように感じたり理解したりすること。
語源: 「共」は両手で何かを捧げ持つ協力の姿。「感」は心の動きを感じ取ること。つまり「共に感じ、理解する」こと。

これに対し、私が捉える「共感」の概念構造は、以下の3つの要素で成り立っています。
私の「共感」の概念(概念水準)
・社会(組織) (Society/Organization)
・倫理 (Ethics)
・EQ (Emotional Intelligence)

考察:距離も時間も超える「共鳴」の力
1. 倫理観の防波堤 共感は、倫理的な行動の「前提」です。 「自分がされて嫌なことは相手も嫌だ」と想像し、寄り添う力がなければ、判断はエゴに支配されます。共感能力の欠如は、他者の痛みを無視する自分勝手な社会、さらには犯罪さえも容易に生み出してしまう恐れがあります。共感こそが、人が人として生きるための倫理の基準を作っているのです。
2. 組織能力の乗数効果 組織論においても、共感は重要なファクターです。 組織の力は個の総和ですが、共感がなければ協力体制は築けず、組織力は崩壊します。逆に、メンバーが互いに共感し、その能力を尊重し合える環境があれば、組織は本来のポテンシャルを最大限に発揮します。 さらにそこに「共鳴」や「調和」が生まれれば、成長は足し算ではなく、加速度的なものになるでしょう。
3. 時空を超えるエネルギー 共感という概念は、物理的な距離を解消し、時には時間さえも飛び越える強力なエネルギーを内包しています。離れていても、時代が違っても、私たちは共感によって繋がり、心を動かすことができるのです。

組織のリーダーとして、一人の人間として。 「共感」というエネルギーを、私たちは正しく扱えているでしょうか?